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  BRSAが捉えた  ネーミョージン,逮捕の瞬間
      
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2014年1〜3月の活動報告
を掲載しました。

4月の予定
4月6日  ミンウーさんのための法要・月例会議
4月13日 ビルマ水掛け祭りに出店(日比谷公園)

2008年11月14日金曜日

外国人差別事例 by BRSA

10月30日、東京弁護士会の外国人権利委員会で外国人市民団体との交流会が開催され、大川先生が「日常生活における差別(賃貸借契約、飲食店への入店、宿泊その他)について」という部会を主催されました。

その際の事例報告のために大川先生より外国人差別問題を扱う諸団体に対し、外国人市民が「日本での日常生活上、不合理な取り扱いで不可解な思いをされた、という事例」に関して情報提供の要請があり、BRSAもいくつかの事例をまとめてご報告いたしました。

以下はその報告です(西田先生が作成したものに熊切が補足)。


ビルマ人が感じる「日常生活における差別」

「在日ビルマ難民たすけあいの会」作成

1)入管での収容(拘束)は人権侵害では。
2・3年前に不法残留、難民申請で入管に2ヶ月間収容されたビルマ人が、平和に日常生活をしていた所、再度1ヶ月前後収容されたが、その1ヶ月間は具体的な取調べがない。保証人を決め、保証金を支払えば1ヶ月間の拘束で出所できるのであるが、1ヶ月もの期間が必要であるのか疑問。2週間もあれば十分ではないのか?

同様に、初めて入管に収容された人は、4ヶ月前後も拘束状態が続く。これももっと短縮できるのでは?

2)難民申請者と「労働不可」
ビルマ人難民申請者は、現在1500人以上いるといわれ、特に収容されてからの難民申請者のビザ取得率は2割以下と推測されます。このため、労働不許可のまま、帰国することもできず、そのまま数年も日本に滞在する人が急増してます。「働かないでどうやって生きていくのか」という問題は、あまりにも深刻であり、人権問題、人道問題だと思います。彼らは、警察・入管の目に怯えながら、低賃金で働いているのが現状かと思います。従来は強制送還制度があったため、この問題はあまり顕在化されませんでしたが、現在は「帰国できない」状況のビルマ人が急増したための問題であり、入管法の改正(例えば、強制送還のできない難民申請者に限り労働可など)が急務と考えます。

難民申請中の者は労働許可を通常与えられませんが、そうした人の働く職場に入管が押し掛けて、雇用主を恫喝して、解雇を迫る事例が多発しています。

働くことができずにどうして生活していけばいいのか、と聞けば、おそらく入管は保証人が面倒を見るべきと答えるはずです。ですが、どうして難民に日本人の保証人が必要なのでしょうか。外国人には日本人が保証人としてついていないと何をしでかすかわからない、外国人を野放しにしたら何をしでかすかわからない、という心性によるものなのでしょう。しかし、外国人は野良犬ではないのです。

3)難民申請者からの現金収奪
成田空港到着時に入管で難民申請すると、空港内のエアポートレストハウスに強制的に宿泊させられ、持参していた金を調べられ、その額に応じた宿泊日数分を取られたビルマ人が多くいます。彼らの入国後の生活費を無駄なレストハウス代として取り上げることは、人権蹂躙であり、まことに気の毒です。さらに本人が搭乗してきた外国航空会社から日本の保証人宛にレストハウスの警備代金の請求があり、内金として5万円支払った経験もあります。これらの代金は本来 国(入管)が支払うべきと思いますが、右も左もわからぬ外国人を餌食にしているとしか思えません。人権問題と考えます。

4)手錠、腰縄姿を他人に見せないで
入管に収容された難民申請者が、市中の病院に連行されるとき、手錠、腰縄姿を多くの市民に見られています。人権に配慮した連行方法の改善を希望します。

5)ハローワークでの差別 
「在特」所有のビルマ人が、ハローワークで、ある社員食堂での賄いを希望したが、掛の人に、外国人は無理と言われました。「在特」を持っていれば日本人と同等の仕事や給料がもらえると思っていた本人はショックを受けたようです。ハローワークによる差別ではないかと思いますが。

6)病院の対応不親切
難民申請中のビルマ人の赤ちゃんが熱を出し、病院に飛び込んだが、健康保険がないため高額の支払いを高圧的に要求され、かつ不親切な言動に結局診察を受けずに帰宅しました。

ビルマ出身のある女性が妊娠し、近所にある大井町の東芝病院で定期的に検診を受け、出産の予約もしていたところ、臨月間近になって、ビザのない外国人であることを理由に分娩を拒否されました。周囲の支援もあって、広尾病院に転院することができました。

山村先生によれば、病院によっては外国人に対して不当に高い点数を設定しているところもあるそうです。

7)給料の契約違反
あるビルマ人男性が飲食店で働いていた際、契約時に時給1000円といわれたが、実際には900円しかもらえなかった。

また、さまざまな口実を設けて、罰金として給与から差し引いていくということも行われているようです。

8)給料格差
飲食店で同じような仕事をしていても日本人1400円、ビルマ人950円と差別されています。

また、給与の未払いについての相談もいくつか受けたことがあります。そうした場合は労働組合を通じて交渉するのが良いようですが、組合に加入しなくてはならないので、抵抗を感じる人もいます。

税金と称して天引きされただけなのか、単なる誤解なのかわかりませんが、会社を通じて払っていると思っていた住民税が、実際には支払われてなかった、という例もあります。

9)日本人と同行すると
日本人と結婚したビルマ人男性の場合、一人で役所や銀行へ行った場合と、日本人の奥さんと一緒に行った場合では、相手の対応がまるで違います。

10)職務質問
ビルマ人は、日本人と比較的容姿が似てますが、一見外国人とわかる人もいます。その場合は、職務質問が頻繁にあるとのことです。

11)
入管に収容されたときにそれまで暮らしていた場所を引き払う場合、たいてい友人や親類のビルマ人が私物整理にあたってくれますが、そうでない場合、大家が勝手に私物を処分してしまうことがあります。

12)保証人
賃貸契約においては、日本人の保証人がなくては契約することができません。

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