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BRSAはネーミョージンさんの釈放を求めます!
  
  BRSAが捉えた  ネーミョージン,逮捕の瞬間
      
           連行されるネーミョージン

           法廷のネーミョージン

2014年1〜3月の活動報告
を掲載しました。

4月の予定
4月6日  ミンウーさんのための法要・月例会議
4月13日 ビルマ水掛け祭りに出店(日比谷公園)

2012年6月5日火曜日

BRSAの政治活動に関して

BRSAの会員のほとんどが現在難民認定申請中であり、入国管理局において難民審査を受ける立場にあります。

その申請者の会員の多くが入国管理局の難民審査にあたられる審査官の方から、「BRSAはたすけあいの団体なので、政治団体とは認められない」と言われるという報告がかねてからあります。

「政治団体として認められない」という入国管理局の主張が意味するのは、「あなたがやっている活動は政治活動ではなく、それゆえ政治難民としては認められない」ということです。

つまり、入国管理局がBRSAの活動をこのように理解しているかぎり、BRSAの会員の難民性の主張が損なわれるわけで(もっともその程度は個々の申請者の事情によりますが)、会としてはこうした誤解を放置しておくわけにはいきません(そもそもの問題は、入国管理局が日本流に「政治」を解釈することから生まれているようです。安定した国では「政治」と「支援活動」の分離は可能ですが、自由のない国では「支援活動」そのものが「政治」の重要な部分でありうるのです)。

そこで、BRSAの政治活動に関して以下のように簡略にまとめてみたので、必要に応じてご利用ください。

1)理念的側面
理念的側面から見れば、BRSAの「たすけあいの精神」がそのまま「政治活動」であると考えることができます。なぜなら、非民主的政府、専制的政府の特徴とは、国民を個々に分断し、協力関係を阻害することにあるからです。

具体的には、サイクロンの被災者を支援しようとした人々が逮捕されたり、妨害されたりした事例が挙げられるでしょう。また、現在でもビルマ国民と見なすべき人々(タイ国境の難民やビルマ政府に抵抗している非ビルマ民族)に対して、ビルマ国内のビルマ国民が公的に支援することは不可能です。

このような現状においては、人権の平等という立場からあらゆるビルマ国民の相互の助け合いのために働くということそのものが、強力な反政府活動といえます。BRSAの「たすけあい」の精神はビルマ国民をひとつにする新しい紐帯を打ち立てようとする運動なのです。

なお、この問題に関して詳しくは「政治活動としての「たすけあい」」(熊切拓 2010)をご覧ください。

2)具体的活動
もちろんBRSAのすべての活動が政治的活動といえます。ゆえに以下に挙げるのはBRSAの政治的活動のほんの一部です。

①BRSAは会員が民主化運動に打ち込めるように支援する活動をしています。
②BRSA自体も他の政治団体とともにビルマ民主化運動へ参加し支援しています。
③BRSAセミナー、集会、機関誌を通じて、BRSA自身、あるいは会員自身が自分の政治的信条や見解を公表しています。
④BRSAは日本語・ビルマ語・英語のウェブサイトを通じて、政治的見解を世界に向けて発信しています。

(2012年6月5日 熊切拓)

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